桐たんすができるまで、10の手仕事

桐が材料から製品になるまでをご紹介します。横溝タンス店では、生産者の顔が見える厳選した材料の買い付けから、生地の製作までを担っています。始まりは、板を約1年かけて干すことから。

  1. 01
    板干しitahoshi

    桐板に雨を掛けながら、板に含まれるアク(渋)を抜きます。約1年かけて干し、定期的に裏表を返します。地味ですが、とても大切な工程です。

    屋外で三角に立てかけて雨ざらしにした桐板。約1年干す
    約1年、雨ざらしでアクを抜く
  2. 02
    木取りkidori

    桐たんす一棹分の材料を、パーツ毎に最適な板を選んで揃えます。どの板をどこに使うか、木目を見て決めます。

    桐板を機械で切り出す職人の手元
    板を選び、切り分ける
  3. 03
    板焼きitayaki

    板の反りやねじれを、火に炙りながら直していきます。熱いうちに曲げて、曲(くせ)を取ります。

    火鉢の炎に桐板を炙って反りを直す
    炎で炙り、熱いうちに曲を取る
  4. 04
    板接ぎitahagi

    木目をそろえて、一枚の板に見えるようにつなぎ合わせます。幅の広い部材は、こうして作ります。

    クランプで白い桐板を接ぎ合わせる
    木目をそろえて一枚の板に
  5. 05
    端切りhanagiri

    接いだ板を、図面通りに切っていきます。墨で線を引き、寸法を合わせます。

    桐板に墨で線を引く職人の手元
    墨で線を引き、その線に沿って切る
  6. 06
    組手加工kumite

    板と板の接合部の組手を加工します。細かい作業で、熟練の技が要求されます。釘を使わず組む「蟻組」です。

    蟻組の継ぎ手を鑿で削る手元
    鑿で刻む、蟻組の継ぎ手
  7. 07
    本体組立kumitate

    接合部を合わせ、木釘や木工用ボンドを用いて組み立てます。端金で締め付けながら接着します。

    端金で締めながら本体を組み立てる
    端金で締めて組み上げる
  8. 08
    本体仕上げshiage

    鉋を用いて、本体を丁寧に削っていきます。白い木肌と、まっすぐな柾目が現れます。

    鉋で白木の天板を削る手元。鉋屑が上がる
    鉋で削り、白木を仕上げる
  9. 09
    抽斗仕込みhikidashi

    抽斗(ひきだし)は、本体に出し入れしながら少しずつ削って仕込みます。桐たんす職人の、腕の見せ所です。

    本体に合わせて抽斗を少しずつ削り仕込む
    本体に合わせて、少しずつ
  10. 10
    着色chakusyoku

    仕様や用途に合わせて調合し、桐材の湿気調節機能を活かせるよう、自然の素材で丁寧に着色します。仕上げは4種類。

    砥の粉を刷毛で白木の天板に塗る手元
    砥の粉を刷毛で塗り込む

この手仕事で、一棹を

仕上げの種類は新しくつくるのページに、古い桐たんすの削り直しは再生のページにまとめています。